埼玉県八潮市を中心に安心のご葬儀をお手伝いしている「さかい葬祭」です。

以前葬儀の種類についてのお話をしましたが、通夜を省いて葬儀と告別式だけを行う「一日葬」についても解説しました。

その名の通り一日で終えることができるため、実際にこの方法を検討する人も多いかと思います。

そこで今回は、「一日葬のメリットとデメリット」と「一日葬を決断するポイント」について解説していきたいと思います。

一日葬のメリット

それではまず、「一日葬のメリット」をいくつか挙げていきましょう。

①親族や参列者が都合を合わせやすい

一般葬の場合、通夜と葬儀、告別式というように二日間かけて行います。

参列する方の中には、「二日間とも参列するのが難しい」と感じる方も多いはずです。

確かに、現代人の多くは忙しく毎日を過ごしていますし、親しい間柄であってもなかなか二日間を空けるのは難しいでしょう。

しかし、一日葬の場合は通夜をやらずに葬儀と告別式のみを行うスタイルであるため、スケジュールを抑えやすいというメリットがあります。

一日葬とはいえ実際の時間は約5時間程度であるため、半日予定を空けるのみで済みます。

②心身の負担を軽減できる

本来故人を失った悲しみで気力が湧かないという方も多いですが、通夜や葬儀、告別式があることで無理やり気力を振り絞る必要があります。

二日間喪主や親族として立ち振る舞うのは心身への負担も強まってしまいます。

しかし、一日葬の場合は一般葬よりもコンパクトなスタイルであるため、心身の負担を抑えることが可能となるのです。

特に親族に高齢者の方が多いケースでは、負担的にも適したスタイルといえるでしょう。

③一般葬よりも費用がリーズナブル

一日葬は費用が一般葬と比べてリーズナブルであるというメリットがあります。

一般葬は規模にもよりますが、100万円~120万円程度かかると考えられます。

しかし、一日葬の場合は50万円~90万円程度とかなりリーズナブルな料金となるため、経済的な負担が軽減されます。

「あれ?二日間が一日になるんだから半分くらいになるんじゃないの?」と思う方もいますが、火葬料、人件費、戒名料、遺体安置費、遺体運搬費、お布施代などどちらのスタイルにも必要であるものが多いため、半分程度にはなりません。

とはいえ経済的に厳しいというケースでは、選択肢の1つとして検討しても良いといえるでしょう。

一日葬のデメリット

それでは次に、「一日葬のデメリット」を2つほど挙げていきましょう。

①高齢者の親族などに悪い印象を与える可能性がある

葬儀に関しては、二日間(通夜と葬儀、告別式)行うというのが日本において長らくスタンダートとなってきました。

それゆえに65歳以上の高齢者にとっては、「故人を軽んじている」といった印象を持ってしまう方もいるかもしれません。

近年では家族葬や一日葬といった一般葬よりも簡易的なスタイルが増えてきています。

これは葬儀に限らず様々な物事で進んでいる流れといえますよね。

今後簡易的な葬儀スタイルがスタンダードになっていく可能性が高いですが、2025年現在ではまだ一般葬でなければという考えを持つ方が一定以上の割合で存在するのです。

②故人とのお別れの時間が短くなる

一日葬は一般葬よりも時間的に短い(約5時間程度)ため、「故人とのお別れの時間が短くなる」というデメリットがあります。

故人への想いが強ければ強いほど、「もう少し一緒に居たい」と感じるものです。

最後のお別れはできるものの、お別れの時間の少なさに寂しくなってしまう方も一定以上出てきてしまうかもしれません。

一日葬を決断するポイント

決断するポイントは、「反対する親族がいないこと」です。

一日葬は二日間かけて行う一般葬と違い時間が短くなるため、高齢者の親族などは反対する方が多い傾向にあります。

葬儀全体の約5%程度であまり認知度も高くないため、「葬儀=二日間」といった認識を持っている方はまだまだ多いものです。

今後一日葬の割合は増えていくため、5年後にはそれほど批判を受けるようなケースは多くなくなるはずですが、2025年現在はまだその可能性があるといえます。

そのため、「反対する親族がいるかどうか」を判断基準にした方が無難であると考えられます。

まとめ

今回は、「一日葬のメリットとデメリット」と「一日葬を決断するポイント」について解説してきました。

ここで挙げたように、一日葬には時間的負担や心身の負担、そして経済的な負担を軽減させるというメリットがありますが、一般葬と比べ短時間で終えるためお別れの時間が短くなるといったデメリットもあります。

一日葬を検討する際には、ぜひメリットとデメリットの双方を踏まえた上で決断するようにしましょう。