埼玉県八潮市を中心に安心のご葬儀をお手伝いしている「さかい葬祭」です。
お通夜や葬儀、告別式で喪主や親族として進めていく立場になると、「上手く葬儀を執り行えるのかな」と不安になることも多いですが、金銭面の不安を感じる方も非常に多いといえます。
故人が事前に終活の一環として葬儀代も積み立てていれば心配もありませんが、経済的な負担を強いられるケースではバタバタした中でも金銭的な不安を感じるはずです。
葬儀にかかる金額はもちろん、支払いタイミングなども気になる方が多いでしょう。
そこで今回は、「葬儀費用の支払いタイミングと現金を用意しておくべき理由」について解説していきたいと思います。

葬儀にかかる費用の支払い方法
それではまず、葬儀にかかる費用をどのような手段で支払うのか、その種類を挙げてみましょう。
①現金払い
基本的に葬儀費用は現金払いが一般的です。
現金手渡しで支払うケースもありますし、銀行振り込みで支払うケースもあります。
経済的に余裕がある状態ですぐに現金が用意できるという方の場合は、現金による支払いを選択した方がシンプルで良いかもしれません。
②クレジットカード払い
葬儀社によっては、クレジットカード払いが可能となっているケースもあります。
クレジットカード払いであれば、分割やボーナス払い、リボ払いといった選択も可能であるため手元に現金がない人でも葬儀費用の支払いが行えます。
ただしクレジットカードには「利用限度額」が設定されているため、葬儀費用が利用限度額以上だった場合は全額支払いがは可能であるため現金払いなどで対応することになります。

③葬儀ローン
カーローンや住宅ローン、教育ローンなどと同じように、葬儀ローンで支払うという選択肢もあります。
これは葬儀社が提携している金融機関を利用して組むローンとなるため、別途手続きが必要となります。
当然ながら利息は付きますが、36回払いといった支払い方法も設定できるので、一括払いという大きな負担を避けることが可能となります。
ただし金融機関においてローン審査が行われるので、その他のローンが多かったり収入が低かったり(勤続年数が短い場合も含む)すると審査が通らないケースもあります。
葬儀にかかる費用の支払いタイミング
葬儀費用は現金やクレジットカード、葬儀ローンのいずれかで支払う形となりますが、葬儀ローン以外では支払うタイミングも理解しておくべきです。
「葬儀前に全額用意しなければならない」と焦ってしまう方も多いですが、一般的に支払いは葬儀当日~1週間後までに支払うことが多くなっています。
ただし全額後払いというケースは珍しく、依頼金として数万円~30万円程度を前金として支払うことも多いです。
支払期限については葬儀社によって様々ですので、早い段階で確認しておくと良いかもしれません。
葬儀費用の支払いに関する注意点
ここからは葬儀費用の支払いに関する注意点を挙げてみましょう。
①故人の預金口座が凍結される可能性
生前に「自分の口座に預金があるからそれで支払って」と伝えられるケースでは、銀行側がその事実を知った際には預金口座が凍結されてしまう可能性があります。
この場合、預貯金の相続手続きを完了させるまで預金を引き出せなくなるため、葬儀社への支払いは自身の預貯金から支払わなければなりません。
故人との生前の話の中で、「事前にかかる費用を引き出しておく」といったことも考慮すべきかもしれません。
「親族から銀行に連絡しない間は凍結されることはないのでは?」と思う方もいますが、実際には新聞のお悔やみや地域内で情報が回るなどしてその事実を銀行側が知るケースも珍しくありません。
近年では法改正され「預貯金の仮払い制度」を利用することも可能となったため、緊急の場合は利用しましょう。
②保険金などは振込までに時間がかかる可能性がある
故人が亡くなった際、生命保険などから保険金が下りるケースもあり、そのお金で葬儀費用を賄おうと考える方もいます。
しかし、保険金の支払いまでは時間がかかるため、葬儀費用は自身が支払うことになるケースも多いといえます。

まとめ
今回は、「葬儀費用の支払いタイミングと現金を用意しておくべき理由」について解説してきました。
ここまでの解説通り、葬儀に必要な費用は現金やクレジットカード、葬儀ローンといった方法で支払い、タイミングとして事前に数万円~30万円程度(場合によっては半額程度)を入金し、残金は葬儀当日~1週間後までに支払うことになります。
ただし、僧侶へのお布施やお車代、戒名料など葬儀中に現金が必要となることも多いため、なるべく手元に現金を置いておくべきだといえるでしょう。
自身が喪主や親族となり葬儀を進めていく立場になった際には、ぜひここで挙げた情報を参考にしてみてください。