埼玉県八潮市を中心に安心のご葬儀をお手伝いしている「さかい葬祭」です。

大切な人をなくし自分が喪主として葬儀を行うことになるといったケースも長い人生ではありえるものです。

しかし、喪主は葬儀の準備や進行、親族との打ち合わせ、香典返しなど実に多くの「やらなくてはならないこと」があります。

その中でも特にプレッシャーとなるのが、「喪主の挨拶」でしょう。

故人をしっかりと送り出すためにも、適切なタイミングで心のこもった挨拶をしたいものです。

そこで今回は、「葬儀における喪主の挨拶の内容とタイミング、注意点」について解説していきたいと思います。

喪主の挨拶とは

「喪主の挨拶」は、遺族を代表して行う挨拶のことで、読経、ご焼香が終わった後に参列者に向けて行います。

また、火葬中もしくは火葬後に精進落としを行う場合、その際にも喪主が一言挨拶を行います。

「こうした言葉を入れなければならない」といった決まりはなく、参列くださった方たちへの謝意や故人が生前お世話になった御礼、告別式の案内などを盛り込みながら想いをそのまま言葉にすればOKです。

ただし、タイミングや話す長さ、使ってはいけない言葉など、気を付けなければならないポイントもあるため、事前にある程度情報を頭の中に入れておいた方が良いといえるでしょう。

喪主の挨拶のタイミング

前述した通り喪主の挨拶はお通夜や告別式の読経、ご焼香が終わったタイミングや火葬中もしくは火葬後に精進落としを行う際(始まりと終わりの2回)に挨拶を行います。

葬儀全体をスムーズに進めるためにも、この挨拶のタイミングはしっかりと覚えておくようにしましょう。

喪主の挨拶で注意すべき点

それでは、ここからは実際に喪主が挨拶する際に注意すべきことをいくつか挙げていきたいと思います。

①故人との関係を参列者に伝える

故人と関係性の深い友人や会社関係者であっても、意外と親族の方とは面識がないケースも多いものです。

お通夜や告別式で喪主が挨拶をしていたとしても、故人との関係がわからないといったこともありえます。

そこで喪主は、挨拶の冒頭で故人との関係性をしっかりと参列者に伝えるべきです。

喪主が悲しみによって挨拶ができないケースでは、代理として別の親族が挨拶を行いますが、この際も忘れずに故人との関係を参列者に伝えるようにしましょう。

②挨拶の時間は短すぎず長すぎない時間で行う

喪主の挨拶は普段から大勢の前で話す経験をしている人でなければかなり緊張するものです。

そのため、短い言葉のみでまとめてしまう方もいらっしゃいます。

しかし、参列者の方にしっかりと謝意を伝えるためにも、2~3分程度の内容にすべきだといえるでしょう。

ただし、挨拶が長すぎるのも良くありません。

参列者(故人との関係性が深い人たち)の顔を見ることで故人への想いが溢れ長く話をしたくなることもありますが、長くても3分程度に留めるようにしましょう。

③忌み言葉を使わないように気を付ける

葬儀では、不吉を連想させる「忌み言葉」は嫌煙されます。

お通夜や告別式における喪主の挨拶では、こうした忌み言葉を使わずに話すことが必須です。

「再び」や「追って」、「引き続き」、「後ほど」、「改めて」、「切れる」、「終わる」といった言葉、「たまたま」、「つくづく」、「いよいよ」、「みるみる」、「ますます」、「近々」、「次々」、「度々」、「重々」、「いろいろ」といった重ね言葉もNGとなります。

事前にある程度話す内容を決めておけば、忌み言葉が目立ってしまうことはないでしょう。

④精進落としの際の「献杯」という言葉を忘れずに

葬儀や火葬の後に行われる精進落とし(会食)でも喪主は挨拶をしなければなりませんが、その際に会食を開始する合図として「献杯(けんぱい)」と掛け声をかけます。

参列者全員に杯が行き渡ったことを確認したら、感謝に意を述べ故人との思い出を偲びながらも食事を楽しんでいただきたいと伝え「献杯のご唱和をお願いします」と言った後に「献杯」と声を張らずに唱和します。

遺影に背を向けないことやグラスを高く掲げないこと、拍手はしないことなどの注意点もあるので意識して行いましょう。

まとめ

今回は、「葬儀における喪主の挨拶の内容とタイミング、注意点」について解説してきました。

・故人との関係を参列者に伝える
・挨拶の時間は短すぎず長すぎない時間で行う
・忌み言葉を使わないように気を付ける
・精進落としの際の「献杯」という言葉を忘れずに

喪主の挨拶は戸惑ってしまう方も多いですが、上記のようなポイントをしっかりと抑えればスムーズに行えるはずです。

自身が喪主になった際、もしくは喪主が悲しみによって挨拶できなかった際の代理として挨拶する際には、ぜひこれらのポイントを意識して挨拶してみましょう。

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